香港紀行


honmina.jpg (30487 バイト)

フェスティバル会場前にて(バンマス撮影)
(左より青木, 照木, 村瀬, 野口, 高橋(守), 大宅)

香港ツアー:照木
いよいよ香港ツアーも明後日になりました。 海外出張は何十回も行っておりますが、自費で行く海外は始めてなので 大変楽しみにしております。過去様々なトラブルを経験したので何が起こ っても平気になりましたが、大切なものは自分の命とパスポート、チケット、 お金(クレジットカード)だけです。 今回はそれに楽器と譜面が追加されま した。 成田エクスプレスに万が1乗り遅れた場合あきらめずに次の成田エクスプ レスにのってしまうことです。もし満席であってもかまいません。立っつてで もいけます。又誰でも良いですから携帯電話で連絡をしておけばますみ ちゃんがカウンターで待っていてくれます。横浜組は乗り遅れた場合は東京 駅まで行きそこで乗った方が良いです(本数が多いため) 私は以前バスの遅延により出発40分前に到着しましたがセーフでした。 では成田空港でお会いいたしましょう。

一足遅く香港へ:鈴木
いよいよ明日は香港公演ですね。私は親戚の結婚式があるので翌日出発となります。 しかし、天気予報では明日午後より関東地方も雪となるそうです。あまりにも降雪量 が多いとあさっての成田までの交通機関が心配です。万が一のことがなけれはよいのですが・・・。 遅れた場合も必ず香港に行きますので、皆さん待っていて下さい。連絡手段は 梅原、広浜両氏の携帯です。

帰国:福澤
無事帰って来ました。 離陸時間が30分くらい遅れたものの、 到着はほぼ予定通りで、 私は21:04の京成(特急)に乗って余裕で帰宅しました。

HKツアーお疲れさまでした:照木
皆様、大変お疲れさまでした。 昨夜は通関後直ぐに成田エクスプレスに 平野と共に飛び乗ることができラッキーでした。これを逃した場合あと1時間 待たなければなりませんでした。私にとり初めての海外団体ツアーであり 孤独な出張と違い多いにエンジョイできました。又いつか藤原君とも一緒 にいきたいですね。多くの支援者のおかげで 27名全員何事もなく満足し 帰国できたと思います。皆様にもお世話になりました。 今日から仕事ですが、本当にきついですね。処理する仕事が山のように なっていて、いつ整理できるか見当がつきません。早くマンデーモード から仕事モードに切り替えなければと1日がんばりましたがまだ駄目です。
(1)MD録音
  録音のレベル設定も完璧で良くとれました。SNJの演奏も録音しましたのでご希望の方はMD又はテープでコピーしますのでご連絡下さい。
(今日小浜さんに再生専用MDを注文しました)。今月、来月は海外出張が2回重なっているためコピーには少し時間がかかります。
(2)横浜及び香港のビデオテープ
  ダビングをお願いしたのですが、 鈴木さんで宜しいでしょうか。
お手数をおかけいたします。
(3) 1月30日の新年会
  1月29日から2月3日まで中近東出張のためすみませんが出席できません。 申し訳ございません。
香港で田辺夫妻から私、高橋守ちゃんが別々に大変率直なありがたいご意見を頂いておりますので、守ちゃんから聞いて下さい。
(4) 藤原君へ
  羽鳥の提案です。田中君も含めちかじか1杯やりましょう。
納骨大変でしたね。以上今後とも宜しくお願いいたします。

ショッピング:照木
今後、皆様が中国或いは、香港に行くときに下記を参考にして下さい。 (台湾は除きます)

1月18日(月)の午前中に皆で歩いてショッピングに出かけました。 途中で長島が忘れ物をしたとのことであわてて一人ホテルへ戻りました。 田辺夫妻をホテルに置き忘れてきてしまったそうです。

高橋夫妻、工藤さんはそごうデパートに行きました。 残り私、平野、野口、守ちゃんはますみちゃんに引き連れられ そごうと三越のとなりの中国デパートへ行きました。

私は直ぐにワイフから頼まれている顔に塗るクリーム1箱(6個入り) を買いました。言葉の問題があるのでワイフが私に持たせた中国語の 説明書を示し全く問題ありませんでした。これで私の義務は果たしました。 野口も奥さんから頼まれた特別なクリームが店にあるかどうかますみ ちゃんと2人で店員さんに聞いていましたが、その製品は置いてなく近くの Time Squareの中の漢方のお店にあるとのことでした。

そのクリームは中に真珠とニンジンが入っており日本では大変評判だそう です。1個、日本で買うと1万円という高価な代物と野口は奥さんから言わ れた見たいです。

野口のクリームを買うために皆で付き合いTimeSquareまで行きましたが お店がしまっており結局買うことは出来ませんでした。

女性は何でそんなへんてこりんなクリームを買いたいのか不思議に思い 昨夜帰宅後ワイフに話しましらワイフの笑いがしばらく止まりませんでした。 私が買わせられたクリームがまさにそのもので真珠とニンジンの成分を 含んでおりPearl Cream,片仔廣,(Queen Brand,女王ブランド)と書いてあり ました。 昨年の6月、上海のホテルでも買わせられました。

1個の価格 横浜中華街         1万円

      上海のホテル        300円
      香港中国デパート      900円
      香港日航ホテルの前の漢方屋 600円(交渉必要)
(注)真珠だけですともう少し安い。

真珠の成分は顔を白くするとのことです。そう言われてみると昔よりワイフ の顔が多少白くなったような気がします。又購入依頼の時に何回も私に 真珠、ニンジン入りということを話したと言われました。全く覚えがあり ませんが言われたような気もします?日本の全ての中年女性が手に 入れたいクリームみたいです。私が出張する時は必ずワイフの友達から 購入依頼されるので最近はショッピングする時間が無いと断ってるとのこと。

そのような次第でとにかく野口には謝っておきます。 私も一緒に付き合いましたのでご勘弁の程を。

以上

香港の印象:井関
その1

世紀ホテルの周辺でも充分楽しいのですが(ホテルの周辺は建具屋街でした)やはりエキサ イティングなのは生鮮食料品売場です。
特に 肉を扱う商店がすごい ほんとんど スプラッター映画そのものです。 飛び散る血液。うごめく内蔵。首を切られた死体。乾燥した皮膚の標本。

私は 魚が好きです。

その2

結局 お土産買えませんでした。雅子の好きな 梅干し系ドライフルーツ(ぜんんぶ梅) を6種類ぐらい買ったのですが 私が好きなのはノーマルな陳皮梅でした。

わかるかな?

その3

フィリピンミュージシャン世界中で活躍してます。タイのリゾートでもやってました。 でも名前は知りません。香港でもやってましたね。でも名前は知りません。

とっても上手な人もいるのに 知名度は滅茶苦茶低いです。なぜでしょう。

その4

香港トイレ事情

これは後日。

長島:香港のスケジュール
 MJO香港ツアー参加者の方に紀行文をお願いしましたが、皆さんの記憶を呼び起こすために、ツアー・スケジュールを記載します。 行ったお店の名前や、SNJOのメンバーの名前が違っていたりすると思いますので、分かる人は直して下さい。
1・15(金) 08:00 成田空港指定場所集合
 09:50成田発 NH909(小林さんのみCX509)
 13:55香港着 専用車でHotelへ(空港でSNJO/梅原さんとすれ違い)
 16:30Hotel(Century H.K. Hotel/Wanchaii)着
 18:00スターフェリーで九龍サイドへ
Tsim Sha Tsuiの海岸プロムナード散歩
SNJO/広浜さんと落ち合い、地下鉄でCentralへ
 19:00夕食=上海料理(山王老正興菜館・Central)
MJO=26名 SNJO=M/s.広浜・梅原・三浦・塩出・松浦・島村・新妻・吉住・坂井(他?)
 21:00食後、Hotel直帰組・Victoria Peak夜景組・ひたすら飲む組に分散
1・16(土) 朝食(Hotel) 朝食後Free(羽鳥家3人:マカオツアー)
 12:00昼食=飲茶(店の名前?・Wanchai @HK$?/人)
 14:00サウンドチェック・リハーサル(La Cremeria Teatre/Central)
 16:30鈴木さん現場到着(CX501) 全員一旦Hotelへ戻る
 18:30夕食=中華風鍋(新星海鮮火鍋酒家/Wanchai@HK$135/人)
MJO=26名 SNJO=M/s.広浜・梅原・三浦・新妻・坂井・Tim・Ben(他?)
 21:30本番(1部=SNJO 2・3部=MJO)
 24:30打ち上げジャムセッション(Fringe Club=Theatre隣)
新潟のUp Beat J.O.がベトナム公演!帰りに偶然立ち寄り、香港で3つの日本の社会人バンド集合となった
 02:00Causeway Bayのライブハウスでもう一騒ぎ
MJO=M/s.高橋(守)・照木・福澤・井関・青木・平野・長島(他?)
SNJO=M/s.広浜・梅原・松浦・三浦・珍田・吉住・八尋・高橋・島村・久下・新妻(他?)
Up Beat J.O.=3ー4名?
1・17(日) 朝食 Hotel (2日・3日組=8名) 朝食後Free(昼食=各自)
 12:00Hotel発
 15:30香港発 NH910(小林さん・鈴木さんのみCX500)
 20:15成田着 (4日組=19名) 朝食後Free(昼食=各自)
 17:00夕食=海鮮料理(Sai Kung @HK$350/人=交通費込)
チャーターしたミニバス2台で約1時間の港町Sai Kungへ
MJO=16名 SNJO=M/s.広浜・三浦・松浦・吉住
 21:00HotelのBarで軽く一杯
1・18(月) 朝食 Hotel 朝食後Free(昼食:各自)
 12:00Hotel発 専用車で空港へ
 15:30香港発(NH910)
 20:15成田着

記憶がよみがえってきたでしょうか? あの日、私はここへ行って面白かったとか、あれを食べておいしかったとか、何でもOKですので、宜しく。
長島でした。

長島(香港紀行文その1)【お散歩はトラムに乗って】の巻
 1月16日(土)朝6時頃 Early Bird長島は、朝飯前の散歩に出かけました。ホテルのあるWanchaiから海岸沿いをぶらぶらと、所々の公園で香港のおじさん・おばさんの太極拳を見ながら歩いていたら30分ほどで、地下鉄で2駅離れているCentralへ着いてしまいました。
しかし、本当に沢山の地元の人(あまり若い人はいなかったようです)が、グループや個人で大極拳体操?をしているのに驚きました。あるおばさんは、青龍刀(勿論おもちゃ)を使ってゆったりと太極拳ってました。公園の行き帰り、あのおばさんはどうやってあの刀を持ち歩いているのかと思って、ちょっとおかしかったです。買い物袋からちょっと見えている刀の柄…って想像すると、やっぱりおかしいですよね。
いえいえ、その話しをしたかったのではありません。
 Centralからどうやって帰ろうかと思っている時に、2階建て路面電車(トラム)が見えたのです。これだこれだと思って歩いて行き、停留所はすぐに分かったのですが、さてどうやって乗れば良いかが分かりません。乗り方を聞こうと思っても、朝早かったので地元の人もあまりいません。行く先を良く見ていると、3通りほどありました。「HappyValley」、「Causeway Bay」、「North Point」、他にもあったのでしょうが、持っている地図を見ると、どれもホテルのあるWanchaiを通るようです。
 よーし、次のトラムに乗ろうと思い、やってきたトラム後方の乗り口からいざ乗ろうとしたら、昨日乗った香港の地下鉄の入口にあったのと同じ様な、人が切符を入れて押し進むと鉄棒の腕が回転して通過できるものが、乗り口にセットされています。でも、その回りを見てもお金を入れるところが見つかりません。何台かやり過ごしたトラムの乗り口付近にHK2$(日本円で約30円)の表示があったのを見ていたので、2$コインを暖かくなるほど握り締めていたのですが、結局それには乗る事が出来ませんでした。だんだん多くなってきた地元の人達が乗り込む姿を2-3台分見ていると、乗り口ではお金を払っていないようです。降りるときに払うのだろうと分かるまでには、停留所に着いてから30分は経っていたでしょう。
 ようやく乗り込んだトラムの2階の一番先頭に座り、地元の通勤客に混じって慣れたもんだよという顔をしながら、今度はどうやって降りるんだろう、どこで降りるんだろうという心配です。歩いて30分位だったのだから、トラムでは15分位かなと見当はつくのですが、停留所名の表示はないし、日本の様な次はどこそこというアナウンスもいっさいないのです。昨日の夕方着いたばかりのホテルの周辺がどうだったかも覚えていません。
 乗って10分過ぎたあたりから、何か手がかりはと一生懸命前方を見ていた私は、タイタニックの見張り番よりも真剣だったかもしれません。しばらくすると「そごう」のマークが見えてきました。地図で見ると「そごう」はホテルのあるWanchaiから地下鉄で1駅先のCauseway Bayにあるので、どうやら行き過ぎたようです。
 次の停留所で湯気の出そうな2$コインを払って降りてから、10分程 逆方向に引き返して、昨夕覗いたばかりのホテル近くの楽器店が見えたときには、何故だか懐かしいなぁと思ってしまいました。
 たかだか1時間半の散歩だったのですが、「はじめてのお使い」状態で、とても新鮮な気持ちになりました。

「雑踏の海切り進む 冬トラム」 Early Bird長島でした。

長島(香港紀行文その2)【Happy Valleyは終点】の巻
 1月16日の朝食後、 12:00の集合まで中途半端な時間だけど、 この近くのHappy Valley競馬場ならフィールド内は散歩できるし充分行って戻れるよとの野口さん情報にしたがって、 10:00頃田辺さんご夫妻・小林さん・野口さん・仁さん・井関さん・平野さん・相原さん・私の計9人で出かける事にしました。
 Happy Valley行きのトラムに乗込み、ほんの数時間前に覚えたばかりの乗り方を得意気に講釈しながら15分ほどでHappy Valleyに着いた…らしいのですが、 前にも書いた通り停留所の名前も表示されていないしアナウンスもないのです。 終点だったら全員降りるだろうと思って車内を見回すと座ったままの人もいるし、田辺さんとどうなんでしょうね等と話していると、60過ぎ位の現地のおじさんがぐずぐずしている私達を可哀相に思ったのか、小さな声ででも確かに日本語で「終点!」とつぶやきながら降りていきました。 田辺さんと「終点って言ってましたよね」と確認しながら私達も降りました。 考えたら終点で折り返して、車庫に入るわけでもないので、終点即始発駅なのですから座ったままの人もいて当然なのですね。 あのおじさんが教えてくれなければ、又逆戻りしていたかも知れません。
以前行った台湾でもそうだったのですが、 60過ぎの人達は否応無しに覚えさせられたであろう日本語を、54年過ぎた今でも片言でも話せる人達がいるんですよね。 こういう人達がいる間に、「軍票」とかその他、重たいけれど諸々の精算すべき点はきちんと精算しなければいけないよなあ…と、 意外なところで「戦争」を考えてしまいました。 「終点」の一言だけでそこまで引っ張るかと思いながらも、考えてしまったものは仕方がないと一応書いてみました。
 さて、Happy Valleyでは毎週水曜日に競馬が開催されているそうです。馬が走るトラック内のフィールド部分は、テニスコート、サッカー・ラグビー等のグラウンド、ジョギングコース等々が作られ、水曜日以外は一般市民に開放されていて、私達が行った日は土曜日という事もあってか、本当に多くの人達がグループ・個人で各々楽しんでいました。土地の狭い香港ならではの利用方法なのでしょうが、日本でもこういう風にすれば良いのにと、皆で話しながらのんびりフィールドの中をメインスタンドに向かって歩いて行きました。
メインスタンドを見上げると、きれいにセットされた円卓がいくつも置かれた、かなり大きなレストランだろうと思われるところがありました。しかしさすがに競馬場のレストランですね。壁一面にモニターがズラーっと並んでいるのです。競馬場は貴族の社交場だという英国統治が長い香港では、ドレスアップしてワインを傾け食事を楽しみながら、競馬を楽しむという習慣が根づいているのでしょう。(またしても、レストランだけでここまで引っ張るか?!)
 メインスタンド前の電光掲示板をバックに記念写真を取った後、今度は雑貨店などを覗きながら、のんびり歩いて30分ほどで無事にホテルに戻ってきました。
 さあ、今度は飲茶かな?。 本当に良く歩き、良く食べるツアーです。

「終点は幸運谷か 冬競馬」長島でした。(競馬はやっていませんでしたが気持ちです)

長島(香港紀行文その3)【香港ライブは狂瀾怒涛】の巻
 1月16日、21:30から今回のツアーの目的であるLa Cremeria Theatreでのラ イブ、24:30から何故かベトナム公演帰りの新潟Up Beat J.O.も入り乱れての 祝無事終了ジャムセッション、2:00頃からCauseway Bayに場所を移しての 2次会ジャムセッションと、46才の私にとっては狂瀾怒涛の時間を過ごして ホテルに戻ったのが、夜も明けぬ5:00頃。
 他のMJOメンバー7人と一緒とは言え、Causeway Bayから歩いて約10分、 明けやらぬ裏通りをSNJOの女性陣に送られての朝帰りなんて乙なものです 。絶対にそうだと分かってはいてもやっぱりそうだったロビーでの別れの後、 部屋に帰ってからが大変でした。シャワーを浴びていざ寝ようと思っても、異 国でのライブに神経が高ぶっているのか熟睡できないのです。もっとも、 相部屋の平野さんによれば、いびきがうるさくて困ったとのことでしたが、2−3 時間も寝たのでしょうか、8時頃には遂に起き上がってしまいました。平野さん も同じだった様で、何か少し食べれば寝られるかという事で、2人で朝食を 摂りにレストランに行きました。
 まさかと思いましたね。明け方まで一緒だったメンバー何人かが、ふやけた 顔してそこここに座っているのです。みんな同じで、熟睡できずにいたようで す。
 井関さんが言いました。「頭の中を音楽が渦を巻いていて寝られない」って。 平野さんもあの調子で「そうだろ、そうなんだよなあ…」。ウーム、根っからの ミュージシャンだなと思いましたね。私だってそうなんだって言いたかったので すが、残念ながら私の場合、渦を巻いていたのは英語だったのです。本当に 寝ている間中、頭の中でああ言えば通じたのにとか、あそこで使ったforはto だったとか前置詞のチェックまでしてしまって…。 今までの私の人生では初 めての経験でした。根っからのミュージシャンにはなれそうもないですね。 Mainly MC, Partly Bassistだからしょうがないかとあきらめましょう。
 でも、私にとっては何事にも代え難い素晴らしい経験でした。いつになるか は分からないですが、次の海外公演?!の時は、メンバーの皆さんもそれ以上に私も安心して演奏だけに集中できるように、「英語」頑張ります。
 朝食後、部屋に戻ってもどうしても眠れず、12:00にロビーに降りて、小林さ ん達その日に帰る8人を見送ってからのことは、又、次のお話…。

 「寒暁や 靴音だけの裏通り」 長島でした。

長島(香港紀行文その4)【Sai Kung(西貢)はあの山の向う】の巻
 1月17日(日)、その日に帰る小林さん達8人を見送った後、升美さん・野口さ ん・高橋(守)さん・平野さん・佐々木さん・私の計6人は、広浜さんの案内でタ クシー2台に分乗してCentralへ向かいました。
 なんだかすっかり目に馴染んでしまったLank Wai Fangの坂道をくだり、広 浜さんお勧めの「陸羽茶室」での飲茶です。ターバンを巻いたインド人のドア マンに迎えられて中に入ると、いかにもクラシックな雰囲気のお店です。さっ そくビールで乾杯、あえて広浜さんには頼らずに、四文字熟語のようなメニュ ーを憶測予測しながらのオーダー。予想通りだったり違ったりであっても、ど れも皆おいしいものばかりでした。充分に飲んで食べても一人HK$115、日本 円で約1700円ですから、本当に安いですよね。
 「さて、腹ごなしにちょっと歩くか」の広浜さんの一言に、迂闊にのってしまっ た私達が悪いのでしょうね。いえいえ、こんなにお世話になった広浜さんがこ んなに連れて行きたがっているのだからと、ある程度結果の予想は出来てい たお誘いを受け入れた私達が大人なのでしょう。
 またまたタクシーに分乗して約30分、降りたところはNorth Pointの山側、賽 西湖公園の入口。いつも週末は2時間くらい広浜さんが歩いているという Breamer Hillのハイキングコースのごく一部、30分程をご案内頂きました。今 手元にある写真の中の私は、コートを脱ぎ、セーターを脱ぎ、長袖のシャツを 脱ぎ、半袖のT-シャツ姿…という事でコースの様子はご想像ください。もっと も、他のメンバーはコートを脱いでいるだけですが…。又、升美さん、ヒール のあるブーツでのお付き合い、ご苦労様でした。
 しかし、確かに広浜さんがこれだけ連れて来たがっただけあって、眺めは素 晴らしかったですよ。丘づたいのVictoria Peak、すぐ下に見えるNorth Point の高層団地群、船の行き来の盛んなVictoria Harbour越しの九龍サイド。 今日の夕方行くSai Kungは、港の先のあの山の向うの港町だよと教えてもら いました。
 ホテルに戻ってシャワーを浴びて、さあ今度はそのSai Kungでの海鮮料理 です。三浦さんのアレンジで彼女のお友達であるSai Kung出身のミニバスの 運転手さんにお願いして、ミニバス2台をチャーターして、約1時間でした。 現地で松浦さん・吉住さんの特別参加もあり、新鮮な海の幸に舌鼓を打ちつ つ、またまた盛り上がったDinnerでした。豪華な料理と交通費込で一人 HK$350、日本円で約5200円ですから、いわゆるツアー料金の半額です。 三浦さん、アレンジ有り難うございました。
 実は、ミニバス乗車予定のYau Ma Tei(油麻地)の駅前で、当初別ルートで 行く予定だった広浜さん達と落ち合うまでには幾多のドラマがあったのですが 、今回は割愛させていただきます。
 ただ、広浜さん達を待つ間、駅前で面白いものを見つけました。三浦さんに 聞いたところでは、泰式小鍋というもので、日本でいう釜飯の様な一人分の 小鍋でのタイ風炊き込み御飯の様です。持ち帰りも出来るし、店の奥で食べ る事も出来るようです。見ていると家族連れや、一人暮らしなのか一人分を 持ち帰っている人等々、結構お客さんがいました。 生活の匂いとでもいうので しょうか、どこでもみんな頑張っているのだなぁという気がしてしまいました。

「油麻地の泰式小鍋 冬一人」 長島でした。

長島(香港紀行文その5)【Sheung Wan(上環)一人ミーハー・ツアー】の巻
 いよいよ私達の香港ツァー最終日、 1月18日の朝7:00頃 Early Bird長島は、 もったいないもったいないとばかりに、またしても朝飯前の散歩に出かけまし た。
 でも、今日はちゃんと目的があったのです。 「Sheung Wanの世界一長いエ スカレーターを見る」。 そう、あの不思議な映画「恋する惑星」('94)に何回も出 てきたあのヒルサイド・エスカレーターを見てみようという一人ミーハー・ツアー です。
 ところであの映画、 見た方も多いと思うのですが、どう思われました?。 私も1 話は新鮮で面白いと思いますし、金城武もこれなら人気出るよなぁと思うので すが、2話のエンディングで思いっきりコケてしまうんです。 なんでいきなり1年 後に軽食屋のネーチャンがスチュワーデスになっちゃうの?。なんで警察官 が軽食屋の主人になっちゃうの?(これって職業差別かな?)。 いくら見てい る人の予想を裏切る思わぬ展開といっても、これはちょっとルール違反じゃな いでしょうか?カーウァイ監督!。 見ている内にだんだんかわいく思えてくる フェイ・ウォン(軽食屋のネーチャン役)に感情移入しつつ、いけそうでいけない 辛さが残念です。
 とはいうものの、やっぱり一人ミーハーです。 話しのネタにもなるだろうからと 、地下鉄で10分程のSheung Wanに出かけました。 駅からかなり階段やら坂 やらを登って「文武廟」に出て左に折れて計15分位。エスカレーター、ありまし た。 勿論映画に出てくる警察官(トニー・レオン)のアパートがどこだかは分か りませんが、 坂の上の高級マンション群から下がってCentral駅に近くなるに 従ってゴチャゴチャと下町っぽく安そうなアパートが増えてくるので、 たぶん下 の方だろうなと思い、何枚か写真を撮りながらエスカレーターに乗って降りて きました。
 途中で映画とそっくりの(当たり前ですが)警察官が沢山出入りしている建物 を見かけました。 地図で確認すると警察署です。 なるほど、 だからあの軽食 屋にしょっちゅう警察官が来ていたんだなとか、彼等がたむろして昼を食べる 屋台のシーンとか、 警察署の近くにアパートを借りる警察官という設定が分か りました。 勿論、これは香港の人は皆分かった上で、有りそうな話しだなと思 って見ているのでしょうが、 私達には分かりませんよね。
 分かったからといって何の得にもなりませんが、 フムフム、これで話しのネ タが一つ増えたワイと、一人ごちながらCentral駅から地下鉄でホテルに戻っ て行きました。

「一見は百聞を超ゆ 冬の朝」(ごめんなさい、これ面白くないです)
 Early Bird長島でした。

田辺喜章,紀子ご夫妻
1999年3月25日
田辺 喜章 紀子

 MJOとのお付き合いも長くなり、いつか海外での演奏旅行があれば、いっしょ に連れていってもらいたいと話し合っていた私達でしたが、思っていたよりず っと早く実現し、長島さん木村さんから書類が届くたびに、ウキウキソワソワ の私達でした。
香港空港からホテルへのバスの中で一寸ミステリーっぽい?ケン・タッキー 氏から、チップの渡し方は10$づつ人数分ベットの上に置いておけば良いと 言う説明があったので、和風ハンカチといっしょに置いて部屋を出ました。戻っ てみると、ベットの上にメモが置いてあり笑顔と漢字が何文字か書いてあり、 「お土産ありがとう。大変感謝しています。」のような意味にとれました。そのメ モは私達の宝物となりました。
 朝食の時も、ウエイトレスがいつもニコニコしていて私達の心をなごませてく れましたので、「プレゼント」と言って渡そうとすると受け取りにくい顔になり、 「チップ」と言ったらニッコリ笑顔で受け取ってくれて、私達には良い経験にな りました。
 困った経験もしました。それはシャワーの使い方がさっぱり分からず、係り の女性に来てもらいました。シャワーは簡単に出ました。逆に回せばよいので す。メンバーの中にも迷った人がいて、頭から水をかぶったそうです。私達が 話すまで、若い人達は恥ずかしかったのでしょうか黙っていましたが、皆で笑 ってしまいました。旅というのは不思議です。一寸とした事でも、おかしかった りうれしかったりします。
 16日朝食後、長島さんに誘われて「ハッピーバレー競馬場」へトラムに乗っ て出かけました。小林さん、野口さん、井関さん、平野さん、相原さん達との んびり休日の競馬場、サッカー場、ラグビー場の周囲を散歩しました。途中 一人で太極拳をしている女性を見つけましたが、そのスピードの早い事、太極 拳も種類がある事を帰ってから知りました。
 夜は私達が待っていたコンサート。SNJOの演奏は自分達も楽しんで演奏 しているという感じがしましたし、MJOの演奏は貫禄がありました。
 コンサート終了後のジャムセッションはとても素晴らしく、これぞジャズ!! といった感じで、時間のたつのも忘れて聞き惚れました。特に井関さんのTS を吹く時のスタイル、もうジャズが好きで好きでたまらないという気持ちが伝わ って来ました。ドラムの平野さん、気持ちよさそうに満足気な顔で、いいスティ ックさばきでした。心底からジャズの素晴らしさを満喫した一夜でした。ふと時 計を見ると午前2時、私達ジャズが好きで長い間聴いてきましたけど、このよ うに遅くまでジャズにどっぷりとつかった日はなく、心の奥までジーンとしみこ んだセッションでした。
 17日はせっかく香港に来たのだから、2人だけで散歩しようとスターフェリー で、又九龍に出かけました。夜とは異なり、明るくのんびりとした空間でした。 しばらくして、自転車が通っていない事に気がつきました。そのせいかも知れ ません。
 帰りのフェリーはワンチャイには着かず、一つ手前の港に停船しました。 放送もないし、ワンチャイに着くと思っていた私達は少々あわてました。おまけ に私が肝心の地図を何処かに置き忘れてしまい、看板の地図をよーく見て (夫が。私は方向ドオンチ)曲ったり少し戻ったり公園の中を通ったり又海辺に 近づいたり、夫があの丸い高い塔が目当てだ、あの傍に行けばいいんだと歩 き、ホテルに着いた時はホッとしました。でも楽しいお散歩でした。
 海外旅行は自分達の一番好きな事で、出来れば一番幸せと思っています。 大好きなジャズ、特にフルバンド大好き人間にとっては、今回のMJO香港ラ イブツアーは永年の夢がかない、有難くてうれしくて幸せでした。  旅なれない私達のために、あれこれと親切に世話してくださった長島さん、 木村さん、誠に有難うございました。
 SNJOの方々、広浜さん、梅原さんにもよろしくお伝え下さい。又 いつの日 にか皆さんとお目にかかりたいと思っています。お手数ですが、その節は又 是非声をかけて下さい。
 MJOの皆様、有難うございました。
 素晴らしい思い出になりました。