Quarterly Monday vol.11「おまけ第3号」


 
発行責任者:長島 輝雄

"Quarterly Monday" vol.11
(2001年6月2日号)
Mondaynight Jazz Orchestra(MJO) メールマガジン
(1月4月7月10月初旬の年4回発行、次回2001年7月初旬発行予定)
bcc配信先:378名様宛(6月2日現在)
発行責任者:長島 輝雄(Manager兼 MC兼 Bass少々)

 

●目次●
 

 

(1) はじめに: おまけについて

 
マンデイナイト・ジャズ・オーケストラ(MJO)のメールマガジン 「Quarterly Monday」をご覧頂いている皆様、お元気ですか?

発行責任者の勝手な思い込みで「映画」「本」などをお薦めするマンデ イ・メルマガ「おまけ」の第3号です。
といっても残念ながら、今回は絶対お薦めの映画も本もないんですよ。 ウディ・アレンの「ギター弾きの恋」も今一つだったしぃ、と思ってい たら、ありました、ありました、すごいお薦めが!!。
それは…「昔の新聞」です。なんか面白そうでしょ?

今回は「昔の新聞」のお薦めと、マンデイの宣伝少々です。ご覧下さい。
 

(2) トピックス: お薦め:「昔の新聞」は面白い

 
実はカミさんが実家から、捨てられそうになっていた洗い張りしたまましまいこまれていた古い帯の生地をもらってきたんです。(デザインが面白いので、いま我が家の食卓のテーブルクロスとして使っています)

で、その帯生地の芯に黄ばんだ新聞が使われていたわけですナ。

ある夜自宅に帰ると、カミさんが「すごい物見つけちゃった」とその黄ばんで今にも破れそうな新聞のある広告を指差すのです。
見ると、「3万円の蛙遂に決定!」とあって、興和新薬(現コルゲンコ ーワ)が一般公募したマスコットの蛙イラスト一等発表の広告記事で、その一等の作者が和田誠氏とあるのです。この和田誠って、あの和田誠??和田誠大ファンの私は早速「和田誠百貨店」という画集を引っ 張り出して年譜をチェックしたところ、ありましたねぇ。
和田さん、19歳のときに蛙の絵を書いて初めて賞金3万円をもらったとあり、私が手にしているその蛙の絵の書かれた広告記事まで載っている じゃないですか。その瞬間から黄ばんだ新聞は、我が家のひそかな家宝になっちゃいましたネ。

あらためてその新聞を見てみると、昭和31(1956)年3月1日(木)の朝日新聞夕刊でした。45年前です!当時の夕刊は4面しかなかったのですね。 つまり広げると1枚の大きな紙ですよ。1面は政治、2面は生活・文化、3面は社会、4面は株式とラジオテレビ。シンプルなもんです。活字も 小っちゃいしね。

まず1面トップは「空の主権一部帰る」。航空管制権はまだ在日米軍にあって、羽田等4つの管制権だけ日本に返される、という記事です。その隣には「ア大統領テレビ放送」。当時のアイゼンハワー大統領がテレビでアメリカ国民に向けて健康回復をアピールし、次回の大統領 選に意欲を示したという記事。いやー、まさに歴史です。

2面にはディズニーの記録映画「滅びゆく大草原」の映画評がありました。見出しは「子供と見るのに良い」、なんかキッパリ言い切ってます。
その評にもあった同一企画の前作「砂漠は生きている」というのは、確かに小さい頃見た記憶があるのですが、「滅びゆく・・」の方は多分見ていないなぁ。 面白いのは3面の社会面です。あ、そうか、最近は夕刊だと社会面が19面くらいにあるけど、昔はまさに3面記事だったわけですね。またしても、歴史だ・・・。
トップは「ビキニ被災から2年」第5福竜丸の記事。「カンヌ映画祭がグレースケリーの結婚式で延期される」なんて記事もあります。興味深いのは言葉遣いの違いですね。
「頭の変な男放火で捕わる」「チャチなクイズでボロもうけ」「空泣きで詐欺(これはもろ寅さんの世界)」。いま頭の変な…なんて書き方を したら、それ自体が記事になっちゃいますよね。もうとにかく話題の宝庫そのものです。

4面のラジオテレビ欄、これが最高!まずラジオ欄がメインです。
文化放送の7:10-8:00に「ジャズアワー」出演者は美空ひばり・旗照夫。 9:00-10:00に「ジャズゲーム」ゲストは海老原啓一郎・松本文男・森亨。今生きているのは誰でしょうって、それがゲームになりそうですよね。当時「ジャズ」がどれだけ一般社会にとけ込んでいたか、の証拠のような紙面です。
それから、ラジオ欄の隣にホントに小さな小さなテレビ欄。それもそのはず、NHK・NTV・KRの3局しか放送されていません。KRって今のどこの局でしょうね?しかも7:00から9:30の番組しかない!あれ?0:00-00:30くらいの深夜放送もあるみたいですね。試験放送なのかな?でも今みたいに一日中放送していたわけではない事は確かです。
結局私が知っている番組はNHKの「私の秘密」だけでしたね。

いやいや、それ以上に面白いのは広告記事です。
「競馬チック 100円」「池袋西武のランドセル 1,000円」「(高千穂ひずるがにっこり微笑んでいる)ピカソマジック・鏡パフ付きコンパクト 500円」「三洋電機14吋テレビ 85,000円(超―贅沢品ということですね。お子さんの教育のために…とあり、購入者のコメントとして"よそへ見に行っていたのが、家に備えてから子供の生活が家庭中心になりまし た"・・・時代ですねぇ)」
また、やたらと映画それも邦画の広告が多いです。
「松竹映画・旅がらす伊太郎・近日封切り(高橋貞二・草笛光子)」
「日活映画・神阪四郎の犯罪・絶賛上映中(森繁久弥・新珠三千代)」
「大映映画・浅草の灯・撮影快調(根上淳?ペギー葉山と結婚するだいぶ前かな?って、皆さーん、ついて来てますかー??)」
「丸の内ピカデリー・ロメオとジュリエット物語(洋画でしょうけど出 演者は書いてないなぁ。入場料一般200円、女学生は100円!ですって)」
「東京宝塚劇場・東宝ミュージカルス第1回公演(この出演者はすごいですよ、榎本健一・三木のり平・トニー谷・古川緑波・有島一郎・小林桂樹・越路吹雪・宮城まり子・雪村いずみ、入場料は200円から600円)」ウーム、広告記事からも映画全盛、テレビはまだまだ、という社会状況 が良くわかりますね。

我が家の家宝となってもう2週間ほどたちましたが、いまだにちょっと 読んでは「へぇー、こんな事が…」と面白がっています。

皆さんも是非「昔の新聞」を、…といってもこれは難しいですね。
畳替えの時かなんかに出てきた古い新聞を、といっても畳の部屋も少ないようですしねぇ。大きな図書館でも行けば、見られるんですかねぇ。

ウーム、ここまで書いてきて我が家の家宝の価値は結構高いのでは??と思ってきました。皆さんも「昔の新聞」探しをされてみては如何でしょうか?
 

(3) 6-10月のイベント情報:6月10日・16日お待ちしています

 

1. タイトル:東京都社会人ビッグバンド連盟コンサート
  "22nd "SWING IS HERE"
"Eternal Melody〜永遠のメロディ〜 Big Band Meets Classic"
  日時: 6月10日(日)14:30 Open 15:00 Start 19:00終演予定
  会場: セシオン杉並(丸ノ内線・東高円寺駅下車 徒歩5分)
  料金: \1,200(全席自由)小中高校生無料
  ゲスト: ジョナサン・カッツさん(Piano)
  チケットご希望の方は長島宛にご連絡お願いします。
  お申し込み頂いたチケットは当日受付で料金引き換えとさせていただきます。
 
2. タイトル:MJO Live at J
  日時: 6月16日(土)19:00 Open 19:30 Start (3 set予定)
  場所: 新宿「J」(丸ノ内線・新宿御苑前駅下車 徒歩5分)
  ゲスト: 中路英明さん(Tb.)
  料金: \1,800(Music Charge)+α
  今回のゲストは若手人気Tb.プレイヤー、古くはデラルス、今ではオバタラ等のバンドで大活躍中の中路英明さんです。 中路さんとの「熱い」演奏にご期待下さい。
  演奏も、おしゃべりも、たーっぷりの3ステージです。是非是非お越し下さい。
  お問い合わせは直接「J」へどうぞ (Tel=03-3354-0335)
 
7月以降のイベントは次の通りです。詳細は7月初めに予定している次回メルマガでご紹介します。
  7月8日(日)13:00開演, 川崎市民プラザ, "'01JABA七夕コンサート"
8月4日(土)18:30開演, 多摩市鶴牧東公園, "野外コンサート with Time 5"
10月13日(土)13:00開演, 国立療養所・草津楽泉園, "演歌とJAZZの夕べ"

 

(4) お願い: イヤなら言ってね

 
次回以降の配信を希望されない方は、お手数ですが長島宛にE-Mailでご連絡下さい。ご連絡のない場合は、メーリングリストにそのまま登録を残させて頂きますので、ご了承の程お願いいたします。
 

(5) 「おまけ」のおまけ

 
5月23日夜の「控訴断念」のニュースはビックリしましたねぇ。
その翌週の貴乃花優勝の総理大臣杯授与といい、日本の首相の存在がこれほど話題になった事はないでしょうね。

「控訴断念」にからんで、本当にささやかなご縁ですが、7年前から毎年1回、国立療養所・草津楽泉園に伺ってカラオケ会の皆さんのバックで生オケ?をさせて頂いているので、その中のお一人がテレビのニュース番組の中で大きく手を突き上げている姿を見たときには、またまた涙腺がゆるんでしまって…。

でも皆さんお年だし、これまでの事これからの事を考えれば、今回の事くらいで済む話じゃないんですよね。

とは言うものの、私達に出来る事としては…、ま、とりあえずは10月に又伺って、皆さんに少しでも楽しんでもらえるように演奏する事かな?

長い事バンドやってるおかげで色んな方に会えて、色んな場所に行けて、色んな経験が出来て、…本当に幸せな「極楽とんぼ」だなぁと思ってい ます。そうそう、草津はちょうど今ごろ石楠花が見頃のはず…。

「朝露に濡れし石楠花いま昔」

おまけ第3号も最後までお読みいただきまして、有難うございます。今後とも宜しくお願いいたします。

発行責任者 : 長島輝雄