Quarterly Monday vol.19


 
発行責任者:長島 輝雄

"Quarterly Monday" vol.19
「おまけ第5号」(2002年11月2日号)
Mondaynight Jazz Orchestra メールマガジン
(1月4月7月10月初旬の年4回発行 次回2003年1月初旬発行予定)
bcc配信先:480名様宛(11月2日現在)
MJO代表者:小林正家
発行責任者:長島 輝雄(Manager兼 MC兼 Bass少々)

 

●目次●
 

 

(1) はじめに:「おまけ」について

 
マンデイナイト・ジャズ・オーケストラ(MJO)のメールマガジン
「Quarterly Monday」をご覧頂いている皆様、お元気ですか?
発行責任者の勝手な思い込みで「映画」「本」などをお薦めするマンデイ・メルマガ「おまけ」の第5号です。
今回のお薦めは、もちろん?私たちの定期コンサートです。ご覧下さい。
 

(2) お薦め:MJO第29回定期コンサートをお楽しみに

 

日時
11月30日(土)17:00 開場 17:30 開演 20:00? 終了予定
タイトル
MJO第29回リサイタル 「My Feather Music」
会場
ヤクルトホール(JR・銀座線・浅草線 新橋駅汐留口 徒歩3分)
ゲスト
高橋 達也さん(Ts)
料金
\2,000(全席自由)
主催
マンデイナイト・ジャズ・オーケストラ
後援
(株)下倉楽器・東京都社会人ビッグバンド連盟
問合先
マネージャー・長島輝雄(Tel & Fax:045-544-5987)
E-Mail:tnaga@p01.itscom.net
チケット販売

ご存知のメンバー、或いは下記長島宛にお申し出下さい。
長島宛の場合はお手数ですが、お申し込み後に次の口座へご送金願います。
チケットは郵送させていただきます。
東京三菱銀行・大倉山支店、普通口座:308-0177112
  今年のゲストは日本ジャズ界の大御所・Tsの高橋達也さんです。
  高橋さんとは色々なところでご一緒させて頂いていますが、私たちのコンサートのゲストとしてお迎えするのは2回目です。
  今回のテーマは「My Feather Music」です。
ちょっと古めのスウィング曲、バラエティに富んだマンデイの「M」で始まる曲、高橋さんとご一緒の耳馴染みのある曲、等々色々なタイプのマンデイサウンドで、フワフワした羽毛のような気持ちの良い音楽をお楽しみ頂きたいと思います。
  ますますお若い高橋さんのテナーとMJOの出会いを、どうぞお楽しみに。
  高橋さんのHP: http://www.delf.jp/takahashi_tatsuya/
    第1部:
1.
Down For Double
     
2.
Sloo Foot
     
3.
Moanin' (MJOオリジナルアレンジ曲)
     
4.
I've Heard That Song Before (Vo)
     
5.
Ain’t Misbehavin’ (Vo)
     
6.
My Feather Bed (MJOオリジナル曲)
     
7.
Mercy, Mercy, Mercy (MJOオリジナルアレンジ曲)
    第2部:
1.
Miagetegoran Yoruno Hoshiwo (MJOオリジナルアレンジ曲)
     
2.
Maiden Voyage (MJOオリジナルアレンジ曲)
     
3.
Moonlight Serenade (Vo) (MJOオリジナルアレンジ曲)
     
4.
My Romance (Vo) (MJOオリジナルアレンジ曲)
     
5.
お楽しみ(1) 高橋さんをお迎えしての1曲目!
     
6.
お楽しみ(2) 高橋さんをお迎えしての2曲目!!
     
7.
お楽しみ(3) 高橋さんをお迎えしての3曲目!!!
     
8.
Jumpin’ At The Woodside
 
MJOメンバーは次の通りです。
    Trumpet:山縣賢太郎・藤原寛・羽鳥隆弘・照木信久
    Trombone:福澤友成・小林正家・野口忠志・相原憲一
    Sax:鈴木成章・井関弘・細字慶一・江村幸博・高橋仁
   
Dr:平野嘉昭, Pf:井上英果, Gt:青木文尚, B:長島輝雄
    Vo:山本初枝
メンバー一同、皆さんにお会いできる事を楽しみにしています。

 

(3) 皆さんからの声:「コピスみよし」・アンケートから

 
10/12 埼玉県三芳町文化会館「コピスみよし」にお越し頂いた皆さんありがとうございました。
当日頂いたアンケートから抜粋した「皆さんからの声」です。
 
「皆さん話術が達者でうらやましい。音楽系の部活に所属しているので勉強になりました。」

(10代女性)
「司会進行・紹介が長く感じた。第2部で良くなってきた。曲紹介を1曲づつするのは雰囲気が壊れる。2曲くらいづつで良い。シャープス&フラッツのファンなので、比べてしまって失礼」
(50代女性)
「歌手がこれから歌う曲の要旨を簡単に説明したのがよかった」
(60代男性)
「ビッグバンドのピアノを弾いています。ジャズボーカルは銀座のライブハウスに出ています。楽しいSaturday Nightでした。ボーカルも良かった!司会もナチュラルで良かったですよ。特に1部が良かった」
(30代女性)
「娘からのプレゼントで来ました。昔の曲が懐かしかったです。
主催者のレストランオーナーの挨拶が良かったです。30年も皆さんで続けていらっしゃる事に感動しました。
英語を習わなかった私のお願いですが、プログラムにカナをつけてください。
司会、かた苦しくなくとても音楽に親しめました。久し振りの生のジャズ演奏に感動して涙が出てしまいました。ありがとうございました。ますますのご活躍と明るい老後を期待しています」
(70代女性)
「企画=素晴らしい。進行=ユニーク。内容=素晴らしい。カウントベーシースタイルの味に酔った。特にピアノ」
(60代女性)
「こんな楽しいコンサート、宣伝が足りない?と思う。もっと町の人にも楽しませてあげたいね」
(40代女性)
「おとなしすぎ。ソリストはもっと頑張れ。ボーカルは良い」
(?才代男性)

甘口・辛口、様々なご意見本当にありがとうございます。
謙虚に受けとめるように致しますので、これからもよろしくお願い致します。
 

(4) お願い:イヤなら言ってね

 
次回以降の配信を希望されない方は、お手数ですが長島宛にE-Mailでご連絡下さい。ご連絡のない場合は、メーリングリストにそのまま登録を残させて頂きますので、ご了承の程お願いいたします。
 

(5) 「おまけ」のおまけ:三日とろろに泣きました

 
最近、私はブックオフ(本・CDの激安チェーン)にはまってます。
文庫本100円コーナーを歩いていると、いつのまにか文庫本を何冊も持っている事になります。(スーパーみたいにカゴまで用意されてます)

その100円コーナーで見つけたのが、橋本克彦著・小学館文庫「オリンピックに奪われた命 ―円谷幸吉30年目の新証言― 」です。

円谷幸吉を覚えていますか?(若い方は知らないかな?)
東京オリンピック、1万メートル6位・マラソン銅メダリスト、というスピードと持久力を兼ね備えた不世出のランナーでありながら、4年後のメキシコオリンピックの年に自ら命を絶ってしまった悲劇の人です。
生真面目で朴訥な人柄は、有名なその遺書ににじみ出ているようです。

本を読みながら、無理解な自衛隊体育学校長さえいなければ…なんて思いましたが、おそらくその時代の「東京では最後の最後で抜かれてしまった銅メダルなんだから、メキシコでは金だ!頑張れ!!」という「日本国民の声」が過度の練習となり、その結果である足の故障で悩む彼に頚動脈を切らせたのでしょう。

それにしても頚動脈ですよ!。自死の場合 少しでも痛みを感じないと思われる方法を選ぶ、という事を聞いた事があります。それからすると、彼の選んだ方法の凄まじさに、自分の思うように走れない苛立ち・怒り、無責任な周囲の期待への絶望感等々、感情の激しさが痛ましい限りです。

その最終手段の凄絶さに較べてあまりにも優しい遺書の文面。

「父上様母上様、三日とろろ美味しゅうございました」で始まる遺書。
三日とろろとは、円谷の郷里に伝わる風習で正月3日に食べるとろろ汁だそうです。六人の兄弟とその連合い甥姪に至るまで実家に集まって楽しく過ごしたのであろう正月の宴会のあと、東京の自衛隊学校宿舎で書かれたその文面には、大家族一人一人の名前をあげて、その宴会に持ってきたらしい数々の食べ物毎に、美味しゅうございました、ありがとうございました、とリフレインされます。
「幸吉はもうすっかり疲れ切ってしまって走れません」「幸吉は父母上様の側で暮らしとうございました」で遺書は終わります。
もうここまで来るとたまりません。いつもの書斎(通勤電車)ではなく、自宅の書斎(トイレ)で、思いきり泣いてしまうのでありますよ。

円谷幸吉は昭和15年生まれ、私と一回りしか違いませんが、まるで明治以前の日本人のような血族意識、そして言葉遣い。(享年28歳!!)

「時代」でしょうかねェ。千葉すずの発言なんて思いもよらない「時代」、高橋尚子のあっけらかんとした明るさとは全く別物の「国家」や「日の丸」を背負ったスポーツ選手だったんですね。

巻末の君原健二(円谷と同年齢でメキシコオリンピック・マラソン銀メダリスト)の一文がまたまた泣かせます。

是非是非、ご一読下さい。(沢木耕太郎著「敗れざる者たち」もお勧め)

さて、明日から円谷幸吉も泊まったという東京オリンピック代々木選手村跡地に作られた「国立オリンピック記念青少年(!)総合センター」で1泊2日の合宿です。東京の真ん中とは思えない静けさの中で、コンサート直前の最後の仕上げ(あがき?)をやってきま〜す。

「冬近し 食べてみようか とろろ汁」

Vol.19(おまけ第5号)も最後までお読みいただきまして、有難うございます。
今後とも宜しくお願いいたします。  

発行責任者:長島 輝雄