Quarterly Monday vol.18


 
発行責任者:長島 輝雄

"Quarterly Monday" vol.18
(2002年10月5日号)
Mondaynight Jazz Orchestra メールマガジン
(1月4月7月10月初旬の年4回発行 次回2003年1月初旬発行予定)
bcc配信先:473名様宛(10月5日現在)
発行責任者:長島 輝雄(Manager兼 MC兼 Bass少々)

 

●目次●
 

 

(1) はじめに:「Live at J」にお越し頂きありがとうございました

 
マンデイナイト・ジャズ・オーケストラ(MJO)のメールマガジン「Quarterly Monday」をご覧頂いている皆様、お元気ですか?

9/28に新宿のジャズスポット「J」にお越し頂いた多くの皆様、本当にありがとうございました。
久し振りのゲストなしでのライブ、私達自身も充実した3ステージを楽しむ事が出来ました。ありがとうございました。

その時ご記入頂いたアンケートのコメントを、「皆さんからの声」で一部紹介させて頂いています。そちらもお楽しみに。
 

(2) トピックス:10月以降のイベント紹介

 

(1) 日時
10月12日(土)17:00開演
  タイトル
ディナーコンサート
  会場
コピスみよし大ホール(埼玉県入間郡三芳町文化会館)
  主催
レストラン・ベルヴィルグランドゥ
(問い合わせ先: Tel=049-274-3389)
  料金
7,500円&7,000円(指定席・フルコースディナー付)
3,000円(自由席・コンサートのみ)
  最寄駅
東武東上線 みずほ台駅・鶴瀬駅からライフバスで約10分
 

* コンサートの前後にレストラン・ベルヴィルグランドゥの素敵なフルコースディナーをお楽しみ頂きます。(こちらがメインかな?)
* コンサート会場は今年4月にオープンしたばかりの三芳町文化会館、コピスみよし大ホール(503席)です。
* お近くの方も(お遠くの方も)是非お越し下さい。

(2) 日時
11月30日(土)17:00 開場 17:30開演 20:10終了予定
  タイトル
MJO第29回リサイタル「My Feather Music」
  会場
ヤクルトホール(JR・銀座線・浅草線 新橋駅 徒歩3分)
  ゲスト
高橋 達也さん(Ts)
  料金
\2,000(全席自由)
  チケット販売
ご存知のメンバー、或いは下記長島宛にお申し出下さい。
(但し、チケットのお渡しは10/28以降となります)
  主催
マンデイナイト・ジャズ・オーケストラ
  後援
(株)下倉楽器・東京都社会人ビッグバンド連盟
  問合せ先

マネージャー・長島輝雄(Tel & Fax:045-544-5987)
(E-Mail:tnaga@p01.itscom.net)

  *今年のゲストは日本ジャズ界の大御所・Tsの高橋 達也さんです。
*高橋さんとは色々なところでご一緒させて頂いていますが、私たちのコンサートのゲストとしてお迎えするのは2回目です。
*今回は、MJOの特色である2本柱、ちょっと古めのカウントベイシーの曲と、マンデイの「M」で始まる曲のオリジナルアレンジを集めたM-Projectの曲、を中心にお届け致します。
*ますますお若い高橋さんのテナーとMJOの出会いを、どうぞお楽しみにお越し下さい。
*高橋さんのHpもご覧下さい。http://www.delf.co.jp/takahashi_tatsuya/

 
(3) メンバー紹介:Guitar・青木文尚の巻

 
こんにちは 青木です。

早いもので私もマンデイに入団して10年と半年が過ぎました。バンド内ではいつも生意気な口ばかり叩いていますが、メンバーとして参加し続けられることの喜びを演奏の度に噛み締めています。

私はマンデイにおいてベイシー・ナンバー等ではピック・ギターを生で演奏することに固執しています。ソロになるとつい派手に展開してしまうのはこの反動という訳ではありませんが、折角の機会ですので告白します。
私は元々ビッグバンドに特別な思い入れや造詣を深めていた訳ではありません。始まりは学生時代の友人であった "I氏" を超える事ができないかという意地のようなものがきっかけでした。

【中学〜高校時代】
それまでピアノの黒鍵が何の為に有るのかすらよく分っていなかった私は、中学一年生で井上陽水を聴いて突然ギターを手に取り、勉強そっちのけで練習に明け暮れます。「帰れない二人」や「能古島の片思い」等、"陽水作品の弾き語りをさせたら日野三中で一番" なんていい気になっていました。
やがてバックで演奏する大村憲次やデヴィットTウォーカー達の音色にあこがれ、同級生の家業の魚屋さんでバイトさせてもらいエレキに手を出します。その同級生(現在もテクノ系ミュージシャンとして活躍中の元P-Model中野テルヲ氏)をそそのかしてベースを始めさせ、文化祭でバンド・デビューした時の主なレパートリーは「頭脳警察」。ちなみに今でもライブに行ったりMLに入会したりと、根強いPANTAファンの一人です。

時は折しもフュージョン・ブームの黎明期。プリズム等を聴き始め "速弾きの美学" に目覚めますが、「ギター・ワークショップvol.2」での秋山一将の演奏に痛くショックを受けたことから、ジャズ・ギターへの想いに火がつきます。彼の大胆にスケールアウトするフレージングに正にシビれたのでした。
高校時代はフュージョン系バンドを断続的に運営する一方、ビバップ・ギターのマスターを目指してジャズ理論の勉強などをして過ごします。

【大学時代】
大学入学と同時にジャズを演奏できそうなサークルを探し、まずは "スイングジャズ研究会" の名前を見つけたので門を叩いてみました。そこはビッグバンド専門に演奏するとのこと。その後すぐにコンボ(小編成)演奏専門の"モダンジャズ同好会" を見つけて結局そちらに入部し、3年次には代表も務めました。「やはりコンボでバリバリ演奏してみたかった」というのは口実で、本当は非常に上手なギター弾きが入部した為に「これではとてもレギュラーになれないだろう」との判断から逃げ出したのです。それが "I氏" との出会いでした。

彼とは学生時代を通して友人としてのつきあいをすることができましたが、自分がビッグバンドで演奏するようになってから、彼がセンスの良いソリストというだけではなく大変優れたフレディー・グリーン・スタイルの探求者でもあったことに気付くことになります。彼の演奏はピック・ギターをダイナミックマイクで拾うという方法をとっていましたが、当時は「こだわりのあるヤツだな」くらいにしか思わずにいました。

【社会人になって】
就職して最初に配属になったのは横浜でした。当時、横浜では知り合いが誰も居なかった為、ジャズ人脈を築く目的で社会人ビッグバンドへの入団を思いつきます。知らないとは怖いもので、「ジャズライフ」誌に松下通信カウントセイノウ・ジャズ・オーケストラの演奏会の案内を出していた久保井さんという方に電話を掛けて相談してみます。なんと久保井さんは神奈川県ビッグバンド連盟(KBL)の理事長を務めていらっしゃったので連盟内ですぐに各バンドへの連絡をとって下さいました。
お陰様で川崎市を中心に活動するスイング・ジョ−カーズに入団させてもらいました。この楽団に在籍した二年の間に今に繋がる多くの大切な方々と出会う基盤を作ることが出来ましたが、ビッグバンドのギター・スタイルについては少しの探求もせずに過ごしてしまうことになります。

退団後に大好きなピアニストであるホレス・シルバーの作品だけを三管にアレンジして演奏するコンボを立ち上げますが、自分で初めて手掛けたことからホーン・アンサンブルの魅力に目覚め、それと同時にビッグバンドへの想いが初めて強くなりました。ジョーカーズ時代の不勉強さを猛省しましたが、この時思い出したのが学生時代の友人 "I氏" の演奏スタイルです。多 くの社会人ビッグバンドの演奏を聴いても、彼ほどのこだわりを持って演奏しているギタリストが見当たらないことに気付いたのです。大胆にも彼がこだわっていたビッグバンドでの生ギター・サウンドを自分が更に探求してみようと思い立ち、「PAにも頼らず完全な生音で弾く」という事が目標となりました。

【マンデイナイトとの出会い】
ちょうどその頃にマンデイの存在を知りました。1990年「ジャズ批評」67号にバンマス小林さんの論文が掲載されていたのを読んだのがきっかけ です。タイトルは"MONDAYとベイシーおじさん"。「リズムキープの要職としてのギタリストが人材不足である」との文章にピンと来ました。
マンデイの出演があると知り、さっそく都連コンサートを聴きに駒場エミナースへ。演奏は期待以上のものでした。アコースティックで骨太のベース、ダイナミクスを自在にコントロールするドラムス、クールにスイングするホーン・セクション。「ここが自分の参加すべきバンドだ!」と、思わずにいられませんでした。しかし、そこには一週間前に入団したばかりという前任ギタリストが・・・

それから、いつかはその座につけることを夢見つつ修行の日々が始まります。フレディー・グリーンのコードワークをCDからノートに一冊分写譜したり、社員でもないのに東芝ライド・オン・ジャズ・オーケストラに紛れ込ませてもらい自分の考えるコードラインについて実践を積んだりもしました。この時期の作業が今の演奏スタイルの礎になっています。

二年後の春、ドラムス平野さんから「私のバンドでギターが欠員になったのですが」との電話をもらった時には、喜び勇んでスタジオに向かったことは言うまでもありません。入団後には早速手頃なピック・ギター(Gibson L7 1948年製)を入手し、完全な生ギター演奏のスタイルへの挑戦が始まりました。管楽器を始めとする他のパートがPAを使用しているステージであっても極力マイクを使用しないという少々強引な方法ですが、それは "I氏" のこだわりを少しでも超えて彼にも認められたいという希望がトリガーになっています。

【これから】
マンデイに参加して数年が経ち自分なりの探求に多少なりとも自信が付いてきた頃、そろそろ "I氏" にも自分のビッグバンドでのギター・ワークを聴かせて感想を得たいとの想いから久し振りに彼に連絡をとろうとしました。しかし、彼がその数ヶ月前に自らの命に終止符を打っていた事を知り愕然とするばかりでした。

残念ながら "I氏" に認めてもらうことは叶いませんでしたが、生ギターへのこだわりは彼の分まで今後も継続して行きます。また、ソリストとしてもまだまだトガった演奏にチャレンジし、「打って良し投げて良し」のギタリストを目指したいと考えています。これからもどうぞ応援を宜しくお願い致します。

以上 本人 筆

陰の声: 青木さん、こだわりの生ギターにこんなドラマが秘められていたとは知らなかったなぁ。
しかし、青木さんのギタープレイには、本当にファン(特に小学生の男の子?)が多いですよね。
実は、私は青木さんのカラオケ(郷ひろみ、絶品!)のファンです。
グフフフ・・・今度は井上陽水をリクエストしよっと。

さて、次回は「MJOの顔」の一人、ドラムの平野嘉昭です。
紹介するメンバーも残り少なくなってきましたが、皆さんお楽しみに。
 

(4) 2002年後半スケジュール

 

10月

 

イベント:

12日

埼玉県・コピスみよし=ディナーコンサート
練習:

7日・21日・28日

初台

14日

笹塚

11月

 

イベント:

30日

新橋ヤクルトホール, 第29回MJOリサイタル
練習:

3日&4日

代々木オリンピックセンター=合宿

11日・18日・25日

場所未定

12月

 

イベント:

23日

昼=小平澄水園:クリスマス会
夜=八王子なか安:住宅工営パーティー
練習:

9日・16日

場所未定

 

(5) 皆さんからの声:「Live at J」・アンケートから

 
9/28 新宿のジャズスポット「J」にお越し頂いた皆さんありがとうございました。
当日頂いたアンケートから抜粋した「皆さんからの声」です。

「ゆったりとした感じで内容も充実している」
「楽しみました。Goodです!(人妻ゆえ残念ながら2nd Stageで帰ってごめんなさい)」
「MCが面白かった。Voの方もあまりの上手さにビックリしました」
「ボーカルのハスキーボイス、とてもセクシーでぞくっとします」
「ライブのダイレクトな音はライブハウスならではの良さですね。身体全体で受けとめられるのが快感です」
「楽しかったです。社会人で続ける大変さを紹介してもらえると良いかも」
「Mercy、うちの6才児がいたくお気に召しておりました。青木さんのファンになったようです」
「休みが長い。3ステージ早く終わって欲しい」
「色々なジャンルのヒットナンバーも聞かせて欲しい」
「Voが歌いながら登場する等、パフォーマンスがあったら絶対楽しいのに」
「来年のCD発売楽しみにしています。ジャケットデザインも」

甘口・辛口、様々なご意見本当にありがとうございます。

でもでも、一言だけ言い訳を。
3ステージ、各々の開始時間は「J」の「決め事」なのですよ。
基本的に、「J」では各ステージ60分・休憩時間30分です。
今回、私達は1st Stage55分、2nd Stage95分(これは私のしゃべりすぎ)、3rd Stage50分、という演奏時間でした。
おじさんバンドとしてはイッパイイッパイなんです、本当に。
あ、これは時間のことではなくて、演奏が面白くないから「早く終わって欲しい」ってこと??ウーム、それなら私も納得・・・・したくないなぁ。

っと、本当に色々なコメント、ありがたいです。
これからもよろしくお願い致します。
 

(6) お願い:イヤなら言ってね

 
次回以降の配信を希望されない方は、お手数ですが長島宛にEーMailでご連絡下さい。ご連絡のない場合は、メーリングリストにそのまま登録を残させて頂きますので、ご了承の程お願いいたします。
 

(7) おまけ:皆さん、落語、好きなんですねぇ

 
9/08配信のメルマガおまけ第4号で「寄席」のお勧めをしたところ、「いやぁ、私も落語好きなんですよ」というメールを沢山頂きました。

ラジオ・テレビ・CD等色々な方法で皆さん楽しんでいらっしゃるようで、なんか私まで嬉しくなってしまいました。

でも、実際に「寄席」にでかけて落語、漫才、紙切り等々の「演芸」を「ライブ」で見るともっと楽しくなりますよ。
この「でかけて」というところがポイントです。
建物はビルだったりしても、一歩中に入ると「プチ江戸」というか「いま」とはちょっと違う雰囲気を楽しむ事が出来ます。
トリまで楽しんで、前座さんが叩く「出てけ出てけ」という寄席太鼓を背中に聞きながら出て行くと、あぁ「いま」に戻っていくんだ、ってこのせこーい「タイムトラベラー」気分が嬉しいんだなぁ。(いつもそう思ってるわけじゃないですけどね)

同じ「でかける」ということで、私達のコンサートやライブにも是非お出かけ頂きますよう、お願い致します。

「秋の宵 『いま』に出てけの 寄席太鼓」

Vol.18も最後までお読みいただきまして、有難うございます。
今後とも宜しくお願いいたします。

発行責任者:長島 輝雄