Quarterly Monday vol.29


 
発行責任者:長島輝雄

"Quarterly Monday" vol.29 (2004年10月1日号)
Mondaynight Jazz Orchestra メールマガジン
(1月4月7月10月初旬の年4回発行 次回2005年1月初旬発行予定)
bcc配信先:625名様宛(10月1日現在)
MJO代表者:小林正家
発行責任者:長島輝雄(Manager兼 MC兼 Bass少々)

 

●目次●
 

 

(1) はじめに:都連コンサート、ありがとうございます

 
マンデイナイト・ジャズ・オーケストラ(MJO)のメールマガジン「Quarterly Monday」をご覧頂いている皆様、お元気ですか?

先月9月12日セシオン杉並での都連コンサートにお越しいただいた皆様、ありがとうございました。今年はカウントベイシー生誕100年ということで、カウント・ベイシー・トリビュートという企画でした。私たちの大好きなカウントベイシー・ナンバーだけを演奏したせいか、アンケートの中の「最も楽しかったバンド」という項目の回答では第一位の23票を戴き、多くの方々が私たちの演奏を楽しいと思っていただけたようです。本当にありがとうございます。

また、アンケートのコメントからいくつかを、「皆さんからの声」のコーナーでご紹介いたしますので、ご覧ください。
  

(2) トピックス:31回リサイタルのご案内
 
タイトル MJO第31回リサイタル 「Early Basie with Hot Vibration!」
日時 11月27日(土)17:00開場 17:30開演 19:30終了予定
会場 ヤクルトホール(JR・銀座線・浅草線 新橋駅汐留口 徒歩3分)
ゲスト 出口辰治さん(Vib)
料金 \2,000(全席自由)
主催 マンデイナイト・ジャズ・オーケストラ
後援 (株)下倉楽器・東京都社会人ビッグバンド連盟
お問合せ マネージャー・長島輝雄
Tel&Fax:045-544-5987, Email:tnaga@p01.itscom.net
チケットのお求め ご存知のメンバー、或いは下記長島宛にお申し出下さい。
長島宛の場合はお手数ですが、お申し込み後 次の口座にご送金願います。チケットは郵送させていただきます。
東京三菱銀行・大倉山支店 普通口座:308-0177112
(但し、チケットのお渡しは11月初旬以降となります)
 
今年のゲストは「東洋のバイブ人」ヴィブラフォーン・プレイヤーの出口辰治さんです。
出口さんは、ご自身のカルテットの他、花岡詠二さん等多くのバンドでひっぱりだこのプレイヤーです。始めてご一緒するのですが、メンバーの細字・平野と古くからのお友達ということで、メンバー一同楽しみにしています。
今回は第2部で古めのカウントベイシーナンバーを出口さんと演奏する、ということで、タイトルは「Early Basie with Hot Vibration!」です。
出口さんの素晴らしいヴィブラフォーンとMJOの出会いを、どうぞお楽しみにお越しください。
※出口さんの公式サイト http://www.geocities.jp/exit1670023/
※MJOメンバーは次の通りです。
Trumpet 宮腰昌利, 藤原寛, 羽鳥隆弘, 照木信久
Trombone 福澤友成, 小林正家, 野口忠志, 吉川真吾
Saxophone 鈴木成章, 井関弘, 細字慶一, 佐々木信, 高橋仁
Rhythm Dr:平野嘉昭, Pf:井上英果, Gt:青木文尚, Bs:長島輝雄
Vocal 山本初枝

 
(3) 「私は今・・・」:2nd Trumpet 藤原寛の巻

 
独断と偏見のトランペッター講座(第一回) -Woody Shaw(1944-1989)-

先ず一回目はWoody Shawです。彼はその高い音楽性に対して、あまりにも一般的リスナーから得ている評価の低いミュージシャンの一人であると思う。ミュージシャンとしては生真面目過ぎた点が仇になっているのかもしれない。彼は Freddie HubbardやLee Morganのように大衆に迎合できず、かといって、John Coltraneのように孤高にもなりきれず、 Mile Davisのように傲慢でもなかった。ミュージシャンにありがちな突拍子もない逸話は、どのジャズ雑誌や周囲からは聞いたことが無い。

しかし彼の音楽スタイルは、彼のごく平凡な性格とは異なり、他とは一線を画するものである。ジャズトランペットの歴史上でBooker Little以降で真にスタイリストと呼べるのは、彼ぐらいではないでしょうか。ソロの和声的な組み立てに関しては、Dizzy Gillespie以来の革新者であると思う。

ペンタトニックスケールを中心としてアウトトーンを散りばめるフレーズの組立は、現在ではそうめずらしいものではない。トランペット奏者で例を挙げるならば、最近ではRoy HargroveやRyan Kiserといった、いわゆる新進気鋭のトランペット奏者にとっては、表現上のテクニックとして演奏の中でよく使用されるものだ。理論的には、Eric DolphyとJohn Coltraneの流れを汲んだものと思われるが、それをトランペットでスタイルとして確立したのは、彼が最初だと思う。しかも、演奏全体のモーダルな構成方法という点に関して、彼を越えたトランペット奏者は皆無である。

しかし私が彼を本当に評価しているのは、そういったアウトトーンを中心としたフレーズだけにあるのではない。演奏の中に込められている「歌心」なのだ。

Woody Shaw の演奏が優れているのは、アウトフレーズを主体としたソロ構成をしながらも、演奏が「歌っている」点にある。既存のバップフレーズの組合せで「歌っている」わけではない。オリジナリティの高いフレーズで「歌って」しまうのだ。これは驚異的であると同時に、彼の音楽に対する探求心の高さと真摯さが伺えます。

44歳でまだ活躍が期待できるときにエイズに感染し、同時に生まれつきの弱視が悪化してほとんど目が見えない状態で演奏活動が事実上不可能となり不遇の死を遂げたが、彼の演奏から学ぶべきことは、ミュージシャンにとっても、リスナーにとっても、少なくないはずである。

独断と偏見のWoody Shawお奨め3枚
1.「LIVE AT MONTREUX : Bobby Hutherson<vb> (BLUE NOTE)」
2.「LITTLE RED'S FANTASY : Woody Shaw<tp> (MUSE)」
3.「SETTING STANDARDS : Woody Shaw<tp> (MUSE)」

陰の声:

藤原さん、胆石の具合はいかがですか?仕事も忙しいようですが、早く復帰してくれないと、藤原さんのメンバー名前呼び間違えが一層進むのではないかと心配しています。      
ところで、メンバーから初めてジャズに関する真面目なコメントが出てきましたね。あらためて自分たちがジャズバンドだったなって事を思い出しました。第1回ということは?次回も期待しましょう。

次回は、しぶとい?3rd Trumpetの羽鳥隆弘です。お楽しみに。
 

(4) 2004年間後半スケジュール

 

10月
練習:
4日,11日,18日,25日
高円寺MKスタジオ

11月

イベント:

27日

新橋ヤクルトホール:第31回MJOリサイタル
練習: 1日,8日,15日,23日 高円寺MKスタジオ
21日(ゲストリハーサル) 東京オペラシティスタジオ

12月

イベント:

23日

昼=小平澄水園 クリスマス会
夜=八王子なか安 住宅工営パーティー
練習: 6日,13日,20日 高円寺MKスタジオ
 
(5) 皆さんからの声:都連コンサートのアンケートから

 

カウントベィシーですね!!ちょっとリズムみだれたみたい。
歯切れの良い演奏。ボーカルとマッチしてvery Good。ピアノがよく引き締めていた。
パワーは有って良かった。編曲が心にもう少し打つものがほしかった。
音色の良く、迫力のある演奏であった。ボーカルも声量があり、上手い。
最後の曲はリズム感があり素晴らしかった。まさにベーシーのサウンド。
うまさは定評あり。山本さんの安定した豊かな声量と質にほれています。
Discomotionはアマバンドには無理!tpが最後耐えられない。少し原点に帰って????
山本初枝さんのボーカル素晴らしい。音はしまっているし、パワーもあり鳥肌が立った。バランスがいい。
進行する人が面白くしゃれた話ぶりがとても良かった。ボーカルが素晴らしい。
迫力があってすべて好演奏でした。30周年おめでとうございます。
マンデイのリズム感、音感が変わった印象を受けた。もっといろいろの曲を聴きたい。
山本さんさらにうまくなった気がします。衣装も素敵です。
うまいと思う。派手でパワフルなだけでなく、押さえのきいたところが渋い。重さを感じます。見せ方もどうに入っていてカッコいい。
tpのハイトーンがグッド。
山本さんの美声素晴らしかった。
音のキレがよく余裕があった。
ソロとバックのバランスがチョッと、アンバランス 皆さん目いっぱい吹きすぎでは?

甘口・辛口のコメントありがとうございます。
驕らず挫けず、「明るい老後」に向かって一歩ずつ・・・、ですね。

次回は31回リサイタルアンケートからコメントを紹介させて頂きます。
 

(6) メンバーからのお薦め情報:

 
*Drums平野嘉昭からのお薦め情報です。
1. 平野嘉昭のライブ情報
  いつものライブ情報です。横浜方面の方、ぜひお立ち寄りください。

その1 「横浜ジャズプロムナード」プログラム
日時:10月10日(日)20:00〜23:00
場所:東急田園都市線「江田駅」下車 「ブルームーン」

出演:安部よう子(Vo),平野嘉昭(Ds),斉藤めぐみ(P),不明(B)

チャージ:1,000円(飲食代別)

安部よう子さんは、ジャズバイオリンの寺井尚子クインテットの北島直樹さんの奥様です
とてもチャーミングな声が魅力的です

その2 レフトホース(TEL:045-931-6603,JR横浜線/中山駅下車徒歩1分)
日時:10月23日(土)20:00〜23:00
http://www1.odn.ne.jp/morejam/lefthorse-site/
出演:「吉岡亜紀子 とL.H.4」平野嘉昭(Ds),斉藤めぐみ(P),吉岡亜紀子(Vo),石井潤之介(Ts),須藤ひさし(B)
チャージ:1,000円(飲食代別)
レフトホースは洋酒なら何でもあるお店です。良心的なお店なので安心してご来店ください。
その3 レフトホース(TEL:045-931-6603,JR横浜線/中山駅下車徒歩1分)
日時:10月30日(土)20:00〜23:00
http://www1.odn.ne.jp/morejam/lefthorse-site/
出演:「吉岡亜紀子 とL.H.4」平野嘉昭(Ds),斉藤めぐみ(P),吉岡亜紀子(Vo),笠井健太郎(Ts),不明(B)
チャージ:1,000円(飲食代別)
その4 レフトホース(TEL:045-931-6603,JR横浜線/中山駅下車徒歩1分)
日時:11月11日(木)20:00〜23:00
http://www1.odn.ne.jp/morejam/lefthorse-site/
出演:「吉岡亜紀子 とL.H.4」平野嘉昭(Ds),斉藤めぐみ(P),吉岡亜紀子(Vo),笠井健太郎(Ts),不明(B)
チャージ:1,000円(飲食代別)
その3 レフトホース(TEL:045-931-6603,JR横浜線/中山駅下車徒歩1分)
日時:11月26日(木)20:00〜23:00
http://www1.odn.ne.jp/morejam/lefthorse-site/
出演:米村守(Ts),神馬修(G),平野嘉昭(Ds),未定(B)
チャージ:1,000円(飲食代別)

マンデーの定期演奏会にも出演してくれた米村さんのバンドです。マンデーのリサイタルの1日前ですが、ぜひ2日続けて私の演奏を聞きにきてください。


2. NHK-横浜FM「よこはまポートスタジオ」に平野嘉昭が出演!聞いてね

この4月より毎月第4火曜日の午後6時からのNHK-横浜FM「よこはまポートスタジオ」に私、平野嘉昭が生出演しております。
この番組では、ボランティア活動や市民活動についての情報を10分程度、リスナーの皆様にお届けしています。
また、番組の中では私が選んだジャズの名曲を毎回、2曲かけています。ぜひ一度、聞いてみてください。
パーソナリティは、とても可愛い女性パーソナリティの天野真知さんです。
出演時間は、いつも18時30分頃です。なお、通常のNHK-FMとは周波数が違いますので、お間違えの無い様に!リクエスト曲があれば、お知らせください。

 
(7) お願い:イヤなら言ってね

 
次回以降の配信を希望されない方は、お手数ですが長島宛にE-Mailでご連絡下さい。ご連絡のない場合は、メーリングリストにそのまま登録を残させて頂きますので、ご了承の程お願いいたします。
 

(8) おまけ:ご心配をおかけしましたが・・・

 
酷暑、浅間山噴火、台風等々、なんだか落ち着かない日々でしたが、爽やかな秋はやってきてくれましたね。

話はまったく変わりますが、携帯って便利すぎて不便じゃないですか?
いまだに私は携帯メールって出来ませんしね。最近ようやくアラーム機能を使って朝、目を覚ますようになって、ほんの少しだけ「俺だって・・・」って思ってます。でも、たくさんある(だろう)機能を使いこなすのは無理だなぁ。 まぁ、使いこなそうって気もあんまりないしなぁ・・・。
あれ、これって新しい事に対する気持ちの柔軟性がなくなってきたってこと?

「 意のままに ならぬ携帯 そぞろ寒 」

第29号も最後までお読みいただきまして、有難うございます。
今後とも宜しくお願いいたします。

発行責任者:長島輝雄